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2024.10.12
社食でSNS映え?カフェスタイルが社員を笑顔にする
福利厚生の質は会社の本質、人と人をつなぐ「食」の空間から企業の健全運営のお手伝いをしているエムピーアイです。
「社員食堂」と聞いてどんな場所を思い浮かべますか?
広い空間、テーブルといすがある…。
食事をするためだけの場所をイメージする方も多くいらっしゃると思います。
しかし、現在はかなり様変わりしています。おしゃれなカフェで仲間とランチを楽しみ、その様子をSNSでシェアすることが日常となった今、企業の福利厚生としての社員食堂にも、新しい価値が求められています。
本記事では、従来の社員食堂とカフェスタイルの異なる点を挙げ、成功例もご紹介しています。
御社の社員食堂改革のヒントとなる情報が満載です。
従来の社員食堂からの変革
従来の社員食堂といえば、多くの人が流れ作業のように食事を受け取り、効率的に食事を「提供する」ことが主な目的でした。
しかし、現代の企業では、社員食堂を単なる食事を提供し食べてもらうスペース以上の存在として捉えています。
食事時間を利用して社員同士のコミュニケーションを活性化させ、創造性を刺激する場としての役割が期待されているのです。
カフェスタイル社員食堂の特徴
カフェスタイルの社員食堂の特徴を、従来型の社員食堂と比較してみます。
項目 | カフェスタイル社員食堂 | 従来型社員食堂 |
コンセプト | ・社員の憩いの場、コミュニケーションの活性化 | ・食事を提供する場 |
・カフェのようなおしゃれな空間 | ・簡素な食事スペース | |
メニュー | ・バラエティ豊かなメニュー(パスタ、サラダ、デザートなど) | ・定食、丼ものなど、定番メニュー中心 |
・季節の食材や健康に配慮したメニュー | ・カロリーや栄養バランスを重視したメニュー | |
・一人前、ハーフサイズなど、個食に対応したメニュー | ||
雰囲気 | ・開放的で明るい雰囲気 | ・やや閉鎖的な雰囲気 |
・リラックスできる空間 | ・食事に集中できる空間 | |
・カフェのような居心地の良さ | ||
座席 | ・ソファ席、カウンター席など、様々なタイプの座席 | ・テーブル席が中心 |
・グループでくつろげる空間 | ・個人で食事をする空間 | |
・一人掛けのカウンター席や、パーテーションで仕切られた席など、個食に配慮した座席 | ||
サービス | ・セルフサービス、オーダー制など、様々なスタイル | ・セルフサービスが中心 |
・コーヒーやドリンクのバー | ・ドリンクはセルフサービス | |
・テイクアウト対応 | ||
その他 | ・フリーWi-Fi、雑誌、書籍の用意 | ・食事スペースとしてのみ利用 |
・イベントスペースとして利用可能 | ||
・個人の作業スペースとしても利用可能 |
多目的利用を促進する空間づくり
カフェスタイルの社員食堂は、食事以外の用途でも活用できるよう設計されています。
これにより、スペースの有効活用と社員の多様なニーズへの対応が可能になります。
フレキシブルな空間設計
食事の場以外にも利用できるような、フレキシブルな(柔軟性のある)空間にします。
例えば、社内セミナー会場として使用する場合は、登壇者のためのスペースが必要、交流会の場にするなら、ワンフロアが便利というように、食事以外の利用場面を想定したレイアウトが必要です。
移動可能な家具を使用する
食堂を多目的に使用するためには、自由に動かせるテーブルや椅子を使用します。
イベントなど用途に応じてレイアウト変更が容易になります。
ワークスペースとしての機能を装備する
カフェをワークスペースとして機能させるなら、以下のような設備を最初から整えておくことが必要です。
- Wi-Fi環境の整備
オンラインで仕事ができる環境を提供。 - 電源コンセントの設置
ノートPCやスマートフォンの充電が可能。
BGMの重要性と選曲のポイント
カフェスタイルの社員食堂では、BGMも重要な役割を果たします。
適切に選ばれたBGMは、空間の雰囲気を良くし、社員同士のコミュニケーションを自然に促進する効果があります。
さらに、他の人の会話を適度に遮蔽する効果もあり、プライバシーの確保にも一役買います。
適切なBGM選びのコツ
- 空間の目的に合った選曲
カフェスタイル社員食堂の雰囲気に合う曲を選びましょう。 - 適切な音量調整
BGMは会話を妨げない程度に、かつ存在感のある音量に設定します。 - 時間帯や季節に応じた選曲
朝はさわやかな曲、昼はアップテンポな曲など、時間帯や季節感に合わせて選曲します。 - 多様性への配慮
様々な音楽ジャンルを取り入れ、幅広い社員の好みに対応します。
成功事例の紹介
パナソニック コネクト株式会社 福岡事業場の事例
パナソニック コネクト株式会社の福岡事業場では、社員食堂をコミュニケーション促進の場としてリニューアルしました。
福岡らしさを演出するため「やぐら」を設置し、全体として地域性のあるデザインとし、席のレイアウトは、一人でも複数人でも利用しやすくなっています。
社員食堂を情報交換の場として位置づけ、メニューや社内情報用のデジタルサイネージ(情報や広告を表示する電子機器)を活用しています。
西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社の事例
西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社では、カフェをイメージしたリフレッシュ空間として、木目調の床や壁で温かみのある内装としました。
席の配置も、カウンター、テーブル席、畳コーナーなどを用意し、好みに応じて選べます。
また、コーヒーや紅茶を自由に楽しめるフリードリンクコーナーが設置されています。
まとめ
カフェスタイルの社員食堂は、単なる食事スペース以上の価値を企業にもたらします。
多目的利用を見据えた空間設計により、以下のようなメリットが期待できます。
- 社員の満足度向上
リラックスできる空間で質の高い時間を過ごせる。 - コミュニケーションの活性化
自然な交流が生まれやすい環境を提供。 - 生産性の向上
快適な環境でリフレッシュすることで、仕事への集中力が高まる。 - 企業イメージの向上
福利厚生の充実をアピールし、人材採用にも好影響。
社員食堂の設置は、働き方改革の一環としても注目されています。
どんな社員食堂にするかは、従業員の健康と満足度を重視する現代の企業にとって、検討する価値のある取り組みと言えるでしょう。
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