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日本食の中でも特に今人気が高まっているのが「おにぎり」です。
コンビニエンスストアやスーパーマーケットでも様々な種類のおにぎりが販売され、専門店も続々とオープンしています。

種類が多く、手軽に食べられる、飽きのこない美味しさ、そして日本人のソウルフードとしての懐かしさなど、おにぎりには多くの魅力があります。

なぜ今おにぎり？

日本古来からずっと食べられてきたおにぎりが、なぜ今注目を集めているのでしょうか？その背景には、食のトレンドの変化が大きく影響しています。

まず、健康志向の高まりが挙げられます。
お米は、ビタミンやミネラルなど栄養価の高い食材です。
近年、健康的な食生活への関心が高まる中で、おにぎりも注目を集めています。

また、物価高の今、手ごろな価格で本格的な味が楽しめる「ご当地グルメ」や「専門店グルメ」が人気です。おにぎりも、素材や味付けにこだわった専門店が登場し、新たな食体験を提供しています。

さらに、SNSでの情報発信も、おにぎりブームを後押ししています。写真映えするユニークな具材や、こだわりの盛り付けなど、SNSで話題になるおにぎりは、特に若者に支持されています。

老舗のおにぎり専門店

老舗のおにぎり専門店では、伝統的な味付けや、厳選された素材を使ったおにぎりが楽しめます。
例えば、東京浅草「宿六」は、昭和29年代創業の老舗で、コシヒカリを香り高い江戸前の海苔で包んだ、鮭、梅干し、こんぶ等スタンダードなものをはじめ、約20種類の具材のおにぎりが人気で、人気No.1メニューは若い時鮭を使用した「鮭」です。

今、話題のおにぎり具材

SNSでの調査では、「ツナマヨネーズ」が全体的な1位であり、特に10代では「ツナマヨネーズ」、「鮭」、「明太子」が上位にランクインしています。

また、特に注目されるおにぎり専門店『ぼんご』では、醤油漬けされた卵黄が大変人気です。
卵黄の醤油漬けは、殻ごと冷凍した卵をお湯で解凍し、黄身だけを取り分け醤油につけて味を染み込ませて作ります。
いったん凍らせた黄身は崩れないので、そのままおにぎりの具にすることができます。

最近のトレンドとしては他にも、

• 高級食材を使用した贅沢おにぎり （和牛やウニ、フォアグラなど）
• 季節限定の具材を使用した商品 （桜えび、新生姜）
• 和洋折衷の具材 （焼いたソーセージ、ハンバーグ、トリュフ×昆布など）
• インスタ映えを意識した見た目の工夫 （具材を花びら状に並べる、彩り豊かな具材の使用）

があげられます。

握らないおにぎり

「おにぎらず」という、握らずに作るおにぎりも一般的になってきました。
寿司用の正方形の海苔をラップに広げ、海苔の中央にご飯、具、ご飯の順番に乗せ最後はラップごと海苔で包みます。
いろんな具を入れることができる上、切った断面を楽しむこともできます。

関東と関西のおにぎりの違い

関東と関西のおにぎりには違いがあるのをご存じでしょうか。
形状と使用する海苔に違いがあります。

関東のおにぎりは三角形が一般的です。
これは、徳川家康が江戸と各地を結ぶ五街道を整備した際、持ち運びやすい三角形のおにぎりが広まったためだと言われています。
使用する海苔は味のついていない焼きのりです。

関西のおにぎりの特徴ですが、まず形は、一般的に俵のような丸みを帯びた形が主流です。
海苔については、他の地域と異なり、味付け海苔を使用するのが特徴です。これには歴史的な理由があり、江戸時代、海苔は江戸（現在の東京）の特産品でした。

遠く離れた関西まで海苔を運ぶ際、保存性を高めるため、海苔に調味料をコーティングする工夫が施されました。
この味付け海苔が関西で定着し、さらにこの味付け海苔は巻きやすいという特徴があったため、自然と俵形のおにぎりが好まれるようになったのです。

食堂のメニューとしてのおにぎり：最後に

社員食堂のメニューとして、おにぎりは理想的な選択肢となり得ます。
素材や調理法によって幅広い価格帯での提供が可能であり、また、日本人の味覚に深く根付いた安心感のある食事として、多くの方々に受け入れられるでしょう。

さらに、食材の原価管理がしやすく、簡単に作れ大量調理にも対応できるという運営面でのメリットも兼ね備えています。

おにぎりは日本の食文化の中でも特に柔軟な進化を遂げている食べ物です。
伝統を守りながらも、時代のニーズに合わせて新しい価値を生み出し続けているのです。

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