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2025.07.29
在宅リモート、やめますか?続けますか? 変わる働き方と企業の選択

2025年4月、Lineヤフー社(旧Yahoo! JAPAN)は、これまで続けてきた完全リモートワーク制度を終了し、部署ごとに月1回〜週1回の出社を義務づけました。
この方針転換の背景にあるのは、オフィスという物理的な空間が持つ、独自の価値を重視する動きです。
たとえば、オフィスにいるとき、ちょっとした雑談からアイデアが生まれたり、隣の人のやり取りから刺激を受けたりした経験はありませんか?
こうした偶然の交流は、オンラインではなかなか再現できません。
これは、「場が人を動かす」という感覚にもつながります。
誰かの熱量が伝染したり、チーム全体の雰囲気からモチベーションが上がったりする。
こうした非言語のコミュニケーションや、空気感の共有は、画面越しでは得がたいものです。
Lineヤフー社は、こうした「場の力」が新しいサービスやアイデアを生み出す土壌になると捉え、出社の必要性を再認識したと考えられます。
同様に「出社重視」へと舵を切る企業が増えています。
その理由は、「活発な対話」と「創造的な仕事の促進」。
現場で顔を合わせることが、アイデアの種を生み出すという考えです。
もちろん、リモートワークが可能な、オフィスでなくてもできる業務もあります。
けれども、「人と人とが『同じ空間』にいることで得られる効果」は、やはり無視できない――。
そうした企業の判断が、リモートからの転換というかたちに表れています。

リモートワークのメリットデメリット
リモートワークには、光と影、両方があります。
実際の研究結果に基づいて、メリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
1. 通勤がない=時間とお金が浮く
満員電車に乗らなくていい。移動のストレスが減る。
それだけで生活の質は変わります(出典:Japan Dev、国際経済交流財団 ほか)。
2. 働き方に自由が生まれる
自宅でも、カフェでも。場所に縛られない働き方ができることで、ライフスタイルに合わせた仕事がしやすくなります。
3. 離職率が下がる、チームのやる気もアップ
ある調査では、リモート導入企業の離職率が25%も減少したとの報告も。
社員の満足度が高まり、定着率も上がっています。
引用元 https://www.teamcamp.app/blogs/remote-work-statistics
4. 環境にもやさしい
リモートは通勤がありません。通勤が減ればそのぶんCO₂排出も減ります。
環境に配慮した働き方です。
デメリット
1. 孤独を感じやすい
特に管理職や子育て中の女性は、社会的なつながりを感じにくくなる傾向があると指摘されています。
2. 「Zoom疲れ」がたまる
画面越しの会議は、思っている以上に疲れます。
表情や声のトーンを読み取ろうとして、いつの間にか神経をすり減らしてしまうのです。

3. 成果や働きぶりが見えにくい
リモートでは、誰がどれだけ頑張っているかが把握しづらくなります。
直接見える姿で評価していたこれまでのマネジメントでは、リモートの実態に合いません。
管理職が「リモートでは部下の働きぶりがつかめない」と感じるのも無理はないでしょう。
4. セキュリティの心配
自宅Wi-Fiでの業務、家族との共用PC、リモート会議の内容が隣近所に聞こえてしまう。
情報漏洩や接続トラブルのリスクは、会社にとっても無視できない問題です。
リモートの課題、どう乗り越える?
では、こうした「困りごと」はどうすれば解決できるのでしょうか。
■ 孤立感を防ぐには

定期的なリアルな交流がカギです。
オフィスでの月1ミーティングや、チームでのオフラインイベントが効果的とされています。
また、上司との1on1面談も心理的な安心感を生みます。
■ Zoom疲れへの対処法
- 会議は短めに
- こまめに休憩
- ときには「カメラOFFで参加OK」
こうしたルールを取り入れるだけでも、心身への負担はぐっと軽くなります。
■ 成果が見えにくい?評価制度の見直しがカギ
働く「時間」ではなく、成果やアウトプットに注目する評価制度が注目されています。
「何を達成したか」「どんな価値を生んだか」で評価することで、場所や時間に縛られない働き方と公正な評価の両立が可能になります。
こうした制度を導入することで、見えにくさへの不安を軽減し、マネジメントの質も高められます
■ セキュリティは「しくみ」で守る
- VPNの導入
- セキュリティソフトの徹底
- 遠隔勤務に対応した社内ルールの整備
これらを組み合わせて、安全なテレワーク環境を整えることが重要です。
リモートの価値を、今こそ見直すとき

Lineヤフー社のように、「創造性」や「連携力」を重視することは大切です。
一方で、リモートがもたらす柔軟性や効率性、社員の定着などのメリットも見逃せません。
どちらか一方に決めつけるのではなく――
「ハイブリッド勤務」や「目的に応じた使い分け」こそが、これからの働き方の主流になっていくはずです。
「食」でつながる職場のチーム力
働き方が多様になる今、人と人とが「つながる場」をどう作るかがますます重要になっています。
出社の意味を見直す企業が増えるなかで、オフィスに戻りたくなる理由をつくることも、これからの職場づくりのポイントです。
その一つが、「食」の力です。
温かい飲み物、ちょっとした軽食、誰かとほっと一息つける時間。
そんな小さな体験が、人と人との交流を生み、チームの結束力を育てます。
エムピーアイは、オフィスに「食」のある時間を届けるサービスを通じて、働く人たちの心と体の健康、そして企業の活力をサポートしています。
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