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2025.07.01
福利厚生を理解しよう!法定福利と法定外福利の基本と働く人へのメリット

「福利厚生」と聞くと、少し堅苦しく感じるかもしれません。
でも、あなたが働くうえで「ちょっとありがたい」と思う制度の多くは、実はこの中に含まれています。
福利厚生とは、企業が従業員に対して提供する給与以外の支援制度のことです。
たとえば、健康診断の費用を会社が負担してくれたり、家賃の一部を補助してくれたりするものです。
その目的は「 従業員が安心して働ける環境を整えること」。
さて、この福利厚生は、大きく2つに分類されます。
ひとつは法律で決まっている「法定福利」。
もうひとつは企業が自由に設計できる「法定外福利」。
では、それぞれどんな制度なのでしょうか?
法定福利(法定福利厚生)とは?
法定福利とは、その名の通り法律によって企業に義務づけられている福利厚生です。
すべての企業が、一定の条件に該当する従業員に対して実施しなければなりません。
具体的には、次の7つが代表的です。
- 健康保険:病気やケガの治療費などを保障するものです。皆さんもお世話になることが多いでしょう。
- 厚生年金保険:老後の生活を支える年金制度です。将来のために、若いうちからコツコツと積み立てられています。
- 雇用保険:失業した際に給付金を受け取れたり、育児休業中の生活を支援したりする制度です。
- 労災保険:業務中や通勤途中の事故、病気などから従業員を守る保険です。もしもの時に安心ですね。
- 介護保険:40歳以上の被保険者が対象で、介護が必要になった際に費用の一部を負担してくれる制度です。
- 子ども・子育て拠出金:子育て支援事業の財源となるもので、企業が負担します。
- 労働保険料:上記労災保険と雇用保険を合わせたものを指します。
これらは、すべて「社会保険」としても知られている制度群です。
企業が全額負担するものもあれば、企業と従業員で保険料を折半するものもあります。
たとえば健康保険ですと、病気やケガで病院にかかったとき、自己負担額が3割で済むのは、こうした保険があるからこそです。

法定外福利(法定外福利厚生)とは?
一方で、法定外福利は法律上の義務はなく、企業の判断で導入される制度です。
簡単に言えば、「会社の思いやりや工夫」ともいえる部分です。
企業によって、何を提供するかはまちまち。
しかし、多くの企業が「従業員の満足度」や「働きやすさの向上」を考えて、力を入れている分野でもあります。
いくつか例を見てみましょう。
- 住宅関連:家賃補助や社員寮・社宅の提供など。都会での生活費は何かと高額になりがちなので、これは嬉しいサポートです。
- 食事関連:社員食堂での格安ランチや昼食補助など。毎日のお昼ごはん、会社で食べられると助かりますよね。
- 健康・医療:定期健診の充実や、メンタルヘルス対策の相談窓口設置など。心身ともに健康に働ける環境は、何よりも大切です。
- 育児・介護支援:保育料補助、介護休業中の補助金など。ライフステージの変化に対応できるサポートは、長期的に働く上で不可欠です。
- 自己啓発支援:資格取得支援、研修費補助、書籍購入費補助など。スキルアップしたい従業員にとっては、大きな後押しになります。
- 余暇支援:リゾート施設の割引利用、社内レクリエーション費用補助など。仕事だけでなく、プライベートも充実させてほしいという企業の思いが込められています。

これらの福利厚生は、企業の個性や理念が色濃く反映される部分です。「うちの会社はこんなサポートがある!」と、自慢できるポイントにもなりますね。
法定福利と法定外福利の違いを比較
それでは、ここまで見てきた「法定福利」と「法定外福利」の主な違いを比較してみましょう。
比較項目 | 法定福利 | 法定外福利 |
実施義務 | あり(法的義務) | なし(任意) |
費用負担 | 企業・従業員で分担 | 企業が全額または一部負担 |
内容 | 社会保険、雇用保険など、社会保障制度が中心 | 住宅、食事、健康、教育、レジャーなど、多種多様 |
制度の統一性 | 法律で定められた全国共通 | 企業ごとに異なる内容 |
つまり、法定福利は「最低限の生活を守る制度」、法定外福利は「働く環境をよりよくするための+αの工夫」と考えられそうですね。
福利厚生は企業と従業員双方のメリットに
法定福利は、社会のセーフティーネットとして欠かせない存在です。
もし健康保険や年金がなければ、不安で安心して働くことは難しくなるでしょう。
一方、法定外福利は企業の魅力を高める鍵。
「この会社、福利厚生がすごく充実してる」
そんな一言が、入社や定着のきっかけになることも少なくありません。
最近では、従業員のライフスタイルの多様化に合わせて、ユニークな福利厚生を導入する企業も増えています。たとえば、在宅勤務手当や昼寝制度などもその一例です。
企業にとっても、優秀な人材を確保し、長く働いてもらうためには、福利厚生の整備が重要な投資になります。
あなたの会社では、どんな福利厚生が充実していますか?
そして、どんな福利厚生があれば、もっと働きやすくなると思いますか?
福利厚生について考えることは、自身のキャリアや生活をより良くするための第一歩かもしれません。

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