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2024.10.27
SDGs目標達成に向けて、社員食堂が果たす役割とは?
全国のオフィスや施設に社員食堂の設置・運営まで行っております、エムピーアイです。
社内への社員食堂の設置は、社員の健康や福利厚生の向上に貢献します。
それだけでなく、企業の社会的責任、つまりSDGsへの貢献にも役立つ一面もあります。
SDGsは、環境保護や社会的公平性を重視するものですが、企業がこれらの目標に貢献することは、企業のブランド価値の向上や顧客からの信頼獲得につながります。
また、持続可能な取り組みは、資源の無駄遣いを減らし、エネルギー効率を高めることで、長期的に見て経営コストの削減に繋がります。
SDGsを実現するにあたり、社員食堂が取り組むべき代表的な課題は、
- 食品ロス
- 環境に配慮した食器
- 光熱費の削減
- 地産地消食材の利用
- 健康に良い食材の使用
が上げられます。この点を以下で考えていきます。
1. 食品ロス削減への取り組み
食品ロスは世界的な問題であり、企業としてこれに取り組むことは責任ある行動です。
具体策を考えてみましょう。
まず、適切な食材発注と在庫管理を行います。
データ分析を活用して過去の消費データを基にした発注システムを導入し、必要以上の食材を仕入れないようにします。
どうしても出る食べ残しは堆肥化します。
食品ロスを堆肥として再利用するシステムを構築し、環境への負荷を軽減します。
これにより、廃棄物処理コストも削減できます。
従業員への啓発活動も重要です。
食品ロス削減の重要性について社内で定期的にセミナーなどを開催し、従業員の意識を高めます。
2. 環境に配慮した食器と包装材の使用
環境負荷を軽減するためには、使用する食器や包装材にも注意が必要です。
使い捨て製品の削減
使い捨てのプラスチック製品を廃止し、再利用可能な食器やカトラリーを導入します。
また間伐材の割りばしから、竹製などに変更する、また使い捨てではなく洗って再利用できる箸に変更することによって環境配慮につながります。
リサイクル可能な食器の導入
プラスチック製品からリサイクル可能な素材(例:バンブー製やガラス製)への切り替えを進めます。
これにより廃棄物量が減少し、廃棄費用を削減できます。
エコ包装の採用
食品のテイクアウト時には、生分解性素材やリサイクル可能な包装材を使用し、環境への配慮を示します。
3. エネルギー効率の改善方法は?
エネルギー効率を改善することは、コスト削減と環境保護に直結します。
省エネ調理機器の導入
最新型の省エネ調理機器(例:インダクションヒーター)への投資は初期コストがかかりますが、長期的には電気代が大幅に削減されます。
効率的な調理方法の採用
一度に多く作る「まとめ調理」や、一つの調理器具で複数料理ができる工夫などでエネルギー消費を抑えます。
再生可能エネルギーの活用
ソーラーパネルなど再生可能エネルギー源による電力供給も検討し、自社ビル内でエネルギー自給率向上を目指します。
4. 地産地消の推進
地元産の食材を活用することは、地域経済への貢献だけでなく、新鮮で美味しい料理提供にもつながります。
地元生産者との連携、地域経済への貢献
地元農家や漁業者と契約し、新鮮な食材を直接仕入れることで輸送コストと時間を削減します。
また地域経済の活性化にもつながり、企業としても地域社会との良好な関係構築が期待できます。
季節の食材を活用したメニュー開発
季節ごとの旬の食材を取り入れたメニューを開発し、提供します。
旬の食材は、栄養価が高く味も良く、季節感を感じられて目先も変わるため、社員からも好評です。
5. 有機食材の活用は?
有機食材は健康面だけでなく、環境保護にも貢献します。
有機食材のメリット
化学肥料や農薬を使用しない有機農産物は、味が良く安全性が高く、栄養価も優れていますし、社員の健康維持に寄与します。
段階的な導入方法
初めは一部メニューから有機食材を導入し、その後徐々に拡大していく方法が効果的です。
これによりコスト管理もしやすくなります。
コスト管理のポイント
有機食材は一般的に高価ですが、生産者との直接取引や契約栽培などでコスト削減が可能です。
6. 従業員の参加と意識向上
社員食堂の持続可能な運営には従業員全体の協力が不可欠です。
協力してもらうためにはどうしたらいいでしょうか。
まず、持続可能性について知ってもらうことが不可欠です。
定期的な研修やワークショップで持続可能性について学ぶ機会を設けます。
知識が深まることで、自発的な行動につながります。
さらに、社員ボランティア活動への参加促進や社内イベント(例:清掃活動)などを開催し、参加してもらうことで意識向上につながります。
従業員から持続可能性向上につながるアイデアを募ることは、環境問題を他人ごとではなく「自分ごと」と捉えてもらうために有効です。
募集したアイデアを実行した場合には表彰制度を設けることでモチベーション向上につながります。
成功事例
実際にSDGsを意識した社員食堂を運営している企業の例をご紹介します。
帝国ホテル東京の「サステナブル カフェテリア エスポワール」
「サステナブル カフェテリア エスポワール」- 帝国ホテル東京(東京都千代田区内幸町1丁目1−1)
・2021年8月に自社運営の従業員食堂として誕生
・この食堂のねらいは、食品ロスのさらなる削減への挑戦です。具体的には、調理過程で発生する端材の有効活用や、販売しきれなかった商品を創意工夫して新たなメニューへと生まれ変わらせています。例えば、ブイヨン作りで出る副産物を活用したまかないカレーや、野菜の端材で作る特製スープ、形が不揃いなパンの提供など、細部にまで及ぶ工夫が施されています。
・さらに、従業員の健康増進にも注力し、管理栄養士の指導のもと、栄養バランスの取れた健康的なメニューを提供しています。環境面では、施設内の電力を全てグリーン電力に切り替えるなど、環境負荷の低減にも積極的に取り組んでいます。
・この食堂を通して、社員が日常的にサスティナブルな施策に触れる機会を作ることで、従業員のSDGsに対する意識の向上を図ります。
関連URL https://www.imperialhotel.co.jp/sites/default/files/file/2023-12/aa10dbdbde78a9cbbe34fab580d15fca.pdf
社員食堂はより良い社会実現の拠点になりえます
社員食堂は、単なる食事の場を超えて、より良い社会の実現を目指すための重要な拠点となりえます。
私たち一人ひとりが、環境問題に対する意識を持ち、行動することで、より持続可能な未来を築くことができるでしょう。
この記事が、皆さんの日々の食生活を見つめ直し、より良い選択をするきっかけになれば幸いです。
エムピーアイは、食を通じて人々の健康と幸せに貢献したいと考えています。
社員食堂での取り組みを通して、環境への負荷を減らし、持続可能な社会の実現を目指します。
皆さまとともに、より良い未来を築いていきたいと考えています。
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