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2025.06.15
「食事中の会話」がチームを変える?距離を縮め、部門の垣根を越えるヒント

職場の中で、こんなふうに感じたことはありませんか?
「ほかの部署の人とは、なんとなく話すきっかけがない」
「上司が近くにいると、少し構えてしまう」
制度やルールが整っていても、人と人との間にほどよい関係が築けていないと、仕事はうまく回りません。
ちょっとした声かけや相談がしづらい。そんな「見えない壁」があるだけで、連携やアイデアの流れも滞ってしまいます。
でも、こうした壁は、特別な研修や会議をしなくても低くすることができます。
そのきっかけは、意外にも「お昼ごはんの時間」にあるかもしれません。
偶然の会話がチームを変える?
社員食堂を導入・再評価する企業が増えています。
理由のひとつが、「偶発的コミュニケーション」の創出です。
たとえば、ずっとパソコンに向かって一人でランチを取る「デスクランチ」。
このスタイルでは、他部署の人と自然に話す機会はなかなか生まれません。
一方、社員食堂では、通りかかった上司や、久しぶりに顔を合わせた別チームの同僚と「偶然会う」ことが増えます。そこで対話を楽しむ。これが「偶発的コミュニケーション」です。
たわいない会話でも、「あれ、今どんな案件やってるの?」「そういえば〇〇さんと一緒にやってたよね」といったやりとりが、新たな気づきや連携のきっかけになります。
エレベーターや通路でのすれ違いでは、あいさつ程度の会話しかできませんが、食事をする15-30分の間なら「腰を据えた対話」ができる。それが社員食堂にはあるのです。

雑談は心理的安全性とアイデアの源泉
「雑談」と聞くと、単なる無駄話だと捉える人もいるかもしれません。
しかし、雑談は組織において重要な役割を果たす、人と人との距離を縮める、心理的なハードルを下げる接着剤のようなものなのです。
ちょっとした言葉のやり取りが、人々の間に信頼の土台を築き、結果的に心理的安全性(「ここでは自分らしく話しても大丈夫」と思える空気)を高めます。
心理的安全性が確保されている場では、従業員は安心して意見を述べ、質問し、あるいは失敗を共有できます。このような自然な対話の中から、予期せぬアイデアの種が生まれることも少なくありません。
食堂のデザインが雑談を生む?
では、どのような社員食堂が自然な会話を促すのでしょうか?
座席の配置が鍵
円卓や相席型のテーブルは、偶然の出会いを演出します。長いベンチタイプの席なら、知らない人同士でも自然に隣り合うことができます。
BGMや照明で居心地よく
適度なBGMは会話を促進し、明るすぎず暗すぎない照明は居心地の良さを演出します。カフェのような雰囲気があれば、さらに滞在時間が延び、対話の機会が増えるでしょう。

会話の始まるとなるようなメニュー
限定メニューやご当地特集などは、それ自体が話題の種になります。「今日の特別メニュー、試しました?」という会話から、思わぬ交流が始まることもあります。
多様性への配慮
「ひとり用席」と「話せる空間」の両立も重要なポイントです。
すべての従業員が快適に過ごせる環境があってこそ、自然なコミュニケーションが生まれます。
社員食堂は「食べるだけ」の場所じゃない
「ランチタイム」というごくありふれた時間、その中には、チームの未来を変えるヒントが隠れています。
食堂は、ただ「食べる」だけの場所ではありません。
人がつながる場であり、信頼が育つ土壌であり、新しい発想の種が芽吹く場所でもあるのです。
もし、「職場の空気をよくしたい」「もっと自然な連携を生み出したい」と思うなら、
まずは「食卓」を見直してみるのも一つの方法かもしれません。
人をつなげ信頼が育つような食堂づくり、エムピーアイがお手伝いいたします。
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